某離島で体験した怖い話
これは離島大好きっ子が体験した本当にあった怖いお話。嘘も偽りもないマジでガチの体験談。
離島大好きっ子の体験談・・
某年、某離島、某民宿でのこと。
その民宿は廊下を挟んで客室が向かい合う造りだった。部屋は和室の個室タイプ。ドアを開けると履物を脱ぐスペースがあり、一段上がって1メートル四方ほどの板間があった。そしてその先が畳というタイプの間取りだった。
ある晩のこと、俺はゆんたくでベロベロに酔っ払って部屋に戻った。もちろん一人だ。クーラーを効かせ、タオルケットをかぶって寝ようとしたところ、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。ドアは一般的な木造建築で見られるような合板のドアだった。ノックというよりも、細くて硬い尖ったもので突つくような音だった。
コツコツコツ・・
コツコツコツ・・
音が続く。ベロベロに酔っぱらってた俺は「うるせーなー」と思いつつ、この島に伝わる話を思い出した。それは某宿のヘルパーが仕事を終えて自室で寝ていたところ、今と同じように誰かが部屋を訪れてくるという話だった。ヘルパーは怖くなって布団に潜りこんだが、その誰かはドアを開けて部屋に入って来たという。ヘルパーは恐怖を感じながらも眠り落ちてしまい、翌朝、目が覚めると古い大きな木の下にいたという話だ・・
まったく同じ状況じゃねーか(汗)
コツコツコツ・・
音は続く・・俺も目が覚めたらあそこの木の下か・・風邪引かなきゃいーんだけど。
なんて考えていたあたり、俺にはまだ余裕があった。ところがだ。
ギシ、ギシ、ギシ・・
板間を歩く音か?
入って来たのか!
ちょっと待て、その板間は俺が歩いてもギシギシいわないぐらい丈夫な造りだったぞ?俺がゆんたくしている間にウグイス張りでも施されたのか??
ギシギシギシ・・
ギシギシギシ・・
歩き廻ってるじゃねーか!
怖くて入口の方を見れない!タオルケットを被り込んで・・眠り落ちてしまった(爆)
チュンチュンっ(朝)
目が覚めた。部屋にいた。助かった(;´д`)=3
例の古い木には連れて行かれなかった・・
いったいなんだったんだ?
そういえば向かいの部屋は一人旅の女性だったな。その人が部屋に戻った時の音だったのかもしれないな。そのお客さんに聞いてみよう。
俺:昨晩、何時頃に部屋に戻られたんスか?
女:うーん、1時半だったかな。
俺:・・・
昨晩の出来事は0時頃だったんだが(汗)
怖え・・誰にも言えねえ・・こんな恐怖体験を誰かに話したら大問題になる。宿も大騒ぎだ。そうだ!同宿のお客さんに顔見知りがいたぞ!子供を連れたお母さんだ!昨晩のことを話してみよう!
母:ええ!!ホント??そういえばうちの子が屋根の上に子供がいるよぉって言ってたわ。
俺:!Σ( ̄◇ ̄!!
信じるか信じないかはあなた次第。